愛について学ぶ「愛とためらいの哲学」|本の感想と心に響いた言葉
愛とためらいの哲学を買ってみた
池袋の本屋さんで、たまたま目に入った岸見一郎さんの「愛とためらいの哲学」。
23歳の私、ちょうど愛について悩んでいたため、一瞬で目を奪われ手に取る(笑)
少し立ち読みしてみたら「専門的で面白そう!」と思ったので、楽天の電子書籍Koboで購入しました!(私はミニマリスト傾向な上、楽天ポイント愛用なので……笑)
後になって気づいたのですが、「嫌われる勇気」とか「幸せになる勇気」を出している岸見一郎さんの本でした!(「嫌われる勇気」はまだ読んでないです、すみません笑)
岸見さんは、精神科医・心理学者の「アドラー」研究の第一人者で、ギリシア哲学を専門とする方らしいです。
だから哲学的(本格的)な内容だったのですね(・ω・)
「愛とためらいの哲学」はどんな本?
恋愛や愛に関する本や記事は色々あります。
多くの場合は「彼氏・彼女に愛されるためには◯◯するのが大事!」というような「相手に愛されること」にフォーカスした内容が多いみたいです。
ただこの「愛とためらいの哲学」という本は、とにかく「相手を愛することが大事である」と言っています。
また「愛は技術であり、技術であるならば知識と努力が必要」ということもいっています。
「愛とためらいの哲学」の構成
第1章 なぜあなたの「恋愛」は幸せをもたらさないのか
第2章 結婚と子育ての困難について
第3章 人を愛するとはどういうことなのか
第4章 幸福になるための「愛する技術」
彼氏・彼女と喧嘩中という人はもちろん、片思いの人や今はいいけど将来の関係が不安…という方にも、ぜひ読んでほしい本です。
また若い人や未婚の人に限らず、結婚後の愛についても解説してくれているので、全ての年齢あらゆる関係に答えてくれる本だと思います。
「愛とためらいの哲学」の感想
とてもわかりやすい( ^ω^ )
アドラーやフロン、三木清など学者さん達の引用された言葉は「?」「わからんぞ…」ってなる時もありました笑 でもすぐに岸見さんがわかりやすく具体的に解説を入れてくれてます。
哲学や心理学的な視点から「愛」とは何なのかを知ることができるのではないでしょうか。
また人生迷走気味な私には、自分も見つめ直すという点でも大変役に立ちました。
愛が大事であることは、何となくわかっていたつもりの私。むしろ、自分のパートナー(彼氏)をしっかり愛していると思ってました。
でも実際、私は愛されるために相手を愛そうとしていたのだとわかりました。
それはギブアンドテイクの関係であり、ただの「取引」です。
本当の愛を知っている人は、相手に見返りを求めません。
また私は自分の価値を彼氏に依存していたので、彼氏の心が自分から離れていくことをひどく恐れたのだと思います。
彼氏が愛してくれない私は、価値がない…と。もう今考えるとただのメンヘラ笑
でもこれらの問題は、自分の価値を相手に依存しているために起きたのではないかと知ることができました。
自分に自信をもつ、自分の価値をしっかり自分で理解することで、他人に依存しなくなるのです。
依存関係にならないために大切なのは、「自分一人でも生きられる。それでも二人でいた方が同じ経験を共有する喜びをもつことができる」と考える。
相手が愛してくれるから自分が存在するのではなく、相手の存在が自分の存在を強めてくれると考える。
今の私の愛への問題は「自己評価が低い、価値を理解できてない」でした。
私以外にも、無意識のうちに価値を相手に依存している方もいるのではないでしょうか。もちろん他にも違った問題があるでしょう。
本書を読めば、自分の恋愛がなぜ幸せではないのか、問題点を本質的に見つけることができるかもしれません。
「愛とためらいの哲学」心に響いた言葉をまとめてみた
私視点の愛に関するいい言葉を厳選!
・恋愛の問題は誰を愛するかではなく、どのように人を愛するかその愛し方にある。
・愛は技術である。
・愛とは愛する者の生命と成長を積極的に気にかけること
・哲学は驚きから始まるように恋愛も驚きから始まる。
自分とは違った考え、感じ方があると知ることは人生・愛を豊かにする。
・人を愛することに理由はない。
愛するという決心があれば、何があっても思いは変わらないだろう。
・偶然の出会いを必然、運命、縁であると思えるような出会いにまで高められるかどうかは自分次第。
・愛は流れである。
・幼稚な愛は「愛されているから愛する」という。
未熟な愛は「あなたが必要だから愛する」という。
成熟した愛は「あなたを愛しているからあなたが必要だ」という。
・愛は流れであるため、その愛の流れを枯らさないことが大事。
大切なことは対等な関係を築くことで、そのためには相手に関心をもつのが大事。
・今愛する人がいるのであれば、先のことを思って不安にならず、日々よい関係を築く努力をする。
もちろん他にもたくさんのいい言葉や、愛の問題を解決してくれるヒントがたくさんありますので、是非「愛とためらいの哲学」を手に取って読んでいただきたいです(*´ω`*)